続伸、米原油在庫の減少傾向が続く＝ＮＹ原油概況

NY原油先物10月限（WTI）（終値）
1バレル＝81.63（+0.47　+0.58%）

　ニューヨーク原油の期近は続伸。米石油協会（ＡＰＩ）や米エネルギー情報局（ＥＩＡ）が発表した週報で、原油在庫が大幅に減少したことが相場を押し上げた。それぞれの統計で前週比１０００万バレル超取り崩されており、ＥＩＡ週報で原油在庫は年初来の最低水準を更新した。石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）プラスの減産や、世界的に需要が堅調であることを背景に需給が引き締まっている。ＯＰＥＣ加盟国のガボンでクーデターが発生し、軍部が権力を掌握したことも買い手がかり。

　時間外取引で１０月限は堅調。通常取引序盤には８２．０５ドルまで上値を伸ばし、中心限月として約２週間ぶりの高値をつけた。その後、利益確定の売りに押されて８０．８８ドルまで軟化する場面はあったが、マイナス圏での推移は一時的。引けにかけては再び買いが優勢となった。

MINKABU PRESS