アジア株は下落、元安一服したところで中国懸念は払拭されず 恒大集団が米で破産申請 香港株は下げ加速
アジア株は下落、元安一服したところで中国懸念は払拭されず 恒大集団が米で破産申請 香港株は下げ加速
東京時間14:12現在
香港ハンセン指数 18014.14(-312.49 -1.71%)
中国上海総合指数 3155.28(-8.45 -0.26%)
台湾加権指数 16346.16(-170.50 -1.03%)
韓国総合株価指数 2503.62(-16.23 -0.64%)
豪ASX200指数 7146.40(+0.40 +0.01%)
インドSENSEX30種 64879.38(-271.64 -0.42%)
アジア株は軒並み下落、中国景気減速懸念が重石。
上海株は上げを帳消し、香港株は下げ幅を拡大。
中国人民銀行は18日、人民元の中心レートを1ドル=7.2006元に設定。これはブルームバーグ集計予想よりも1000pips以上も元高となる。予想との乖離は過去最大。人民銀行の元安阻止姿勢が鮮明となり人民元は対ドルで上昇。ただ、元安が一服したところで中国不動産不況・景気減速への懸念は払拭されない。碧桂園控股問題がほかの不動産や「影の銀行」など金融業界全体に拡大する恐れがあり、中国版リーマンショックが警戒されている。碧桂園控股は社債の償還に「重大な不確実性」があると警告している。
中国住宅市場は当局公表のデータよりも「はるかに」深刻な可能性があるとの報道が伝わっているほか、不動産大手の恒大集団が米国で破産申請したとの報道が伝わっており、投資家心理は一段と悪化。きのう、中国国務院の指導部が新たな支援策を「約束」したが、支援策を講じても、もはや「焼け石に水」との見方が強く資金流出は続く可能性。
香港株は6営業日続落、週間ベースで6月下旬以来の大幅な下げを記録。レノボやJDドットコム、アリババ、美団、バイドゥなどハイテク関連が総じて下落している。不動産株の一角は上昇。碧桂園控股は1.3%高、きのうは一時0.76香港ドルまで下げ、上場来安値を更新した。

執筆者 : MINKABU PRESS
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