ディスカバー・ファイナンシャルが決算受け大幅安 コンプライアンス問題も嫌気される=米国株個別
クレジットカードのディスカバー・ファイナンシャル<DFS>が大幅安。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、経常収益は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を下回った。融資残高は予想以上に増加したものの、貸倒損失が予想以上に膨らんだほか、貸倒引当金も予想以上に積み上げた。同社は自社株買いを一時停止も発表している。
アナリストは今回の結果を期待外れと見ており、コンプライアンス問題が明確でない点も指摘されている。同社は2007年以降、特定のクレジットカード口座を誤って分類していたと発表した。つまり、加盟店はカード決済のために、本来請求されるべき金額よりも高い金額を請求されていたことになる。
さらに、誤分類問題とは別に米連邦預金保険公社(FDIC)から同意命令案を受け取ったと述べた。
(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):3.54ドル(予想:3.66ドル)
・経常利益:38.8億ドル(予想:38.8億ドル)
・純受取利息(NII):31.8億ドル(予想:31.9億ドル)
・純金利マージン:11.1%(予想:11.2%)
・預金総額:989.9億ドル(予想:971.9億ドル)
・融資残高:1179.1億ドル(予想:1165.7億ドル)
・貸倒引当金:13.1億ドル(予想:10.7億ドル)
・正味貸倒損失:9.24億ドル(予想:7.65億ドル)
・償却率:3.22%(予想:3.41%)
(NY時間14:05)
ディスカバー・ファイナンシャル<DFS> 103.15(-18.70 -15.35%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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