インドの石油取引は人民元が中心となる可能性、来月はBRICSサミット
ブルームバーグの報道によると、インドのバーラト石油とヒンドゥスタン石油はロシア産原油について人民元による支払いを検討しているという。インドやロシアなど非西側はドルの利用を減らす傾向にあり、インド最大の国営石油会社であるインド石油は先月、ロシア産原油を人民元で買い入れたと伝わった。バーラト石油とヒンドゥスタン石油が人民元建ての取引を開始すると、インドの石油取引は人民元が主体となる見通し。
非西側の中心であるBRICSは来月のサミットで、金を裏付けとする決済通貨の導入を検討するもよう。ドル離れは着実に進展しており、BRICSサミットに注目が集まっている。世界のドル建て取引が減少し、強いドル政策が立ち行かなくなると、ドル相場だけでなく、米国債市場が不安定化するリスクが高まる。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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