リスク警戒の動きなどもあり、やや上値の重い展開＝東京為替概況

リスク警戒の動きなどもあり、やや上値の重い展開＝東京為替概況

　週明けの東京市場でドル円は上値から若干調整が入った。先週末のドル高円安進行で143円87銭を付けたドル円。週明けは高値圏でスタートも、連休明けとなった中国市場での元安などをきっかけにリスク警戒の動きが広がり、NY原油の下げやアジア株の軟調地合いなどを受けた円買いやや優勢となった。
　午前中は143円24銭を付けた後、いったん143円60銭台まで買い戻しが入るなど、円安基調の継続が意識された。
　午後に入るとドル売り円買いの動きがやや優勢となり、143円台前半での推移。午前の安値まで下がらないなど、円買いは限定的なものにとどまっているが、上値も重いという展開になっている。

　ユーロ円は156円台での推移。先週末はドイツなどのPMIの弱さにユーロ売りが進み、156円台後半から155円00銭台まで大きくユーロ安が進んだ後い、156円台後半を回復して週の取引を終えるなど、下値しっかり感が印象的となった。週明けも高値圏でスタートした後、ドル円での調整もあって156円20銭前後を付けたが、押し目はそこまで。その後もは156円台推移が続いている。

　ユーロドルは1.0900ドル台を中心にした小動きに終始した。

　連休明けとなった中国人民元は、休み中に進んだオフショア元の売りもあって軟調。朝の中国人民銀行による対ドル基準値が元安に示されたこともあり、休み前の1ドル=7.17元台から7.20元超えでスタート。7.2197までドル高元安が進んだ。

MINKABU PRESS 山岡和雅