東京株式(大引け)=335円安、先物主導で利益確定売り優勢に
19日の東京株式市場は前引けに日経平均がプラス圏で着地したが、後場に入り大きく値を崩した。一時下げ幅は470円あまりに達する場面もあった。
大引けの日経平均株価は前営業日比335円66銭安の3万3370円42銭と反落。プライム市場の売買高概算は13億1368万株、売買代金概算は3兆6722億円。値上がり銘柄数は1065、対して値下がり銘柄数は706、変わらずは63銘柄だった。
きょうの東京市場は前週末の米株市場でNYダウなど主要株価指数が揃って軟調だったことから、利益確定売りを誘発した。ただ、前場は外国為替市場で円安に傾いていたことで、輸出株中心に押し目買いが入り小幅プラス圏を確保した。ところが後場に入ると先物を絡めた売りが噴出、日経平均は波乱含みの下げに見舞わる形に。円安が一服したことやアジア株市場が総じて安かったことなどが嫌気され、再び利食い急ぎの動きが表面化し全体相場を押し下げた。きょうは米国株市場が休場となることから、海外機関投資家も米系ファンドの参戦が少なく、そのぶん国内勢の売りがこなし切れなかった面もあるようだ。ただ、個別株は中小型株が強く、値上がり銘柄数は1000を上回り、値下がり銘柄数を大幅に上回っている。
個別では、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>などが利益確定売りに押され、キーエンス<6861>、ルネサスエレクトロニクス<6723>なども冴えない。日本製鉄<5401>、オリエンタルランド<4661>なども軟調。ツバキ・ナカシマ<6464>が大きく売られたほか、豊田通商<8015>、三井金属<5706>なども下落した。住友金属鉱山<5713>なども安い。
半面、ソシオネクスト<6526>がプラス圏を維持し、三菱商事<8058>も頑強。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも堅調。ニデック<6594>が上昇し、武田薬品工業<4502>も値を上げた。このほか、さくらインターネット<3778>が連日のストップ高となったほか、ANYCOLOR<5032>も値幅制限いっぱいに買われた。JNSホールディングス<3627>、RPAホールディングス<6572>、カナミックネットワーク<3939>なども大幅高となった。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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