ユーロ堅調、前日の調整でドル売り優勢、ドル円は139円台後半=ロンドン為替概況
ユーロ堅調、前日の調整でドル売り優勢、ドル円は139円台後半=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル売りが優勢。前日NY市場では予想外のカナダ中銀利上げを受けた債券売りで、米債利回りが上昇するとともにドルが買われた経緯がある。きょうは東京市場でドル高が一服した後を受けて、ロンドン時間にはドル売りが優勢になっている。ユーロドルは1.07付近でサポートされると1.0730台へと上昇。ユーロ円は欧州株の下げ渋りもあって149.60近辺から一時150円台乗せへと上昇。これに対して、ポンドは伸びを欠いており、ポンドドルは1.2440付近から1.2480付近まで買われたあとは1.2450台へと押し戻されている。ポンド円は174.40付近まで買われたあとは174円台前半での揉み合いに落ち着いている。対ユーロでポンドは上値重く推移している。この日発表された第1四半期ユーロ圏実質GDP確報値は前期比マイナス0.1%と改定値プラス0.1%から下方修正された。前期とともにマイナス成長となり、テクニカル・リセッションとなった。ただ、ユーロ売り反応は見られず。ドル円は東京午後からの揉み合い水準を踏襲して139.60台から139.80台での静かな取引が続いている。米10年債利回りは3.80%付近と前日終値水準を挟む動きにとどまっている。前日の値動きに対する調整の色合いが濃い展開となっている。
ドル円は139円台後半での取引。東京朝方につけた140.23近辺を高値に、その後は上値重く推移。ロンドン時間に入ると一時139.63近辺まで下押しされたが、その後は139.80付近へと下げ渋り、揉み合い商状が続いている。米債利回り動向が落ち着いており、欧州株も小動き、ドル円も動意薄となっている。
ユーロドルは1.07台前半での取引。前日NY市場で下落したあと、東京市場ではじり高の動きを示した。ロンドン朝方には一時1.0700付近まで反落も、その後は再び買われている。1.0737近辺に高値を伸ばしている。ユーロ円は149.60付近でサポートされると、150.04近辺まで買われた。その後も高値付近で推移している。対ポンドでもユーロ買いが優勢。第1四半期ユーロ圏実質GDP確報値は小幅マイナスへと下方修正され、2期連続のマイナス成長となったが、特段のユーロ売り反応はみられていない。
ポンドドルは1.24台後半での取引。ユーロドルと同様に東京市場ではじり高となり、ロンドン朝方には1.2440付近まで一時軟化。その後は再び買われて高値を1.2481近辺に伸ばすも、上値は重く1.24台半ばから後半での揉み合いとなっている。ポンド円は東京午後に173.91近辺まで軟化したあとは、底堅く推移している。ロンドン序盤には174.42近辺に高値を伸ばした。その後は174円台前半で揉み合っている。ユーロポンドは0.86台割れとなったあと0.8610台へと買われている。ポンド相場はユーロと比べるとやや伸びを欠いている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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