日銀会合受けて円安進む=東京為替概況
日銀会合受けて円安進む=東京為替概況
植田日銀総裁を迎えて最初となる日銀金融政策決定会合を受けて、ドル円を中心に動きが出た。
昨日の米第1四半期GDPで示されたGDPデフレータとPCEコアデフレータがともに予想を超える伸びとなり、米物価高懸念から133円30銭台から134円20銭前後まで上昇した。その後133円台に落として東京朝を迎えると、134円ちょうどを挟んでの推移で会合を待った。
日経新聞が、フォワードガイダンスの修正を議論と報じ、いったん133円62銭を付けた後、YCC修正は今回ない見通しと報じ134円30銭近くまで上昇など荒っぽい動きを見せる場面が見られた。
11時半から12時過ぎぐらいに発表となることが多い会合結果は13時の発表となった。発表が遅れるにつれ、何らかの動きが出るとの期待から売りが出る展開となり、いったん133円38銭を付けた。フォワードガイダンスが廃止されたことなどが円買いを誘った。しかし、緩和の維持が示されたことや、植田総裁が言及していたこれまでの金乳政策の点検・検証について、1年から1年半程度の期間をかけて多角的にレビューするとされたことで、緩和の維持が長期化するとの思惑が広がったことで、すぐに反転円売りとなった。135円手前でいったんは抑えられてたが134円60銭台までの調整に留まると、その後135円13銭まで上値を伸ばした。
朝からやや弱かったユーロドルは、ドル円でのドル高もあって朝の1.1030台から1.1006を付けた。もっとも値幅的には落ち着いたものとなった。
ユーロ円はドル円同様に会合直後にいったん円買いで146円92銭を付けると、反転上昇して148円67銭を付けている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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