米雇用統計、失業率低下でドル買いに反応 ドル円132円台乗せ=ロンドン為替概況
米雇用統計、失業率低下でドル買いに反応 ドル円132円台乗せ=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、イースターで欧米諸国で休場が相次ぐ中、米雇用統計に焦点が当てられた。発表前はイースター休暇らしくほとんど動かず。ドル円は131円台後半、ユーロドルは1.09台前半、ユーロ円は143円台後半での推移が続いた。
日本時間午後9時30分に3月米雇用統計が発表された。非農業部門雇用者数は23.6万人増と市場予想23万人増を上回った。前回値は31.1万人から32.6万人へと上方修正された。市場にインパクトを与えたのが失業率だった。3.5%と前回および予想の3.6%を下回った。過去最低水準だった1月の3.4%に次ぐ低水準となっている。労働参加率も62.6%と前回および予想の62.5%を上回った。平均時給は前月比+0.3%と前回の+0.2%から上昇。前年比は+4.2%と前回の+4.6%から低下した。
発表直後は、米債利回り急上昇とともにドル買いの反応が強まった。米10年債利回りは3.31%付近から一気に3.37%台へと上昇。ドル円は131.70付近から一時132.38レベルまで急伸。ユーロドルは1.0910台から1.0877レベルまで急落。ユーロ円は143.50割れから144円台乗せへと上下動。米株先物は小幅安から小幅高に転じている。しばらくするとユーロドルは対円の買いもあって1.09台へと反発しており、ドル買いの動きは一服している。
minkabu PRESS編集部 松木秀明

執筆者 : MINKABU PRESS
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