ユーロ買い主導、ECB理事会での大幅利上げ観測への思惑=ロンドン為替概況

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ユーロ買い主導、ECB理事会での大幅利上げ観測への思惑=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ユーロ買いが優勢。今週は米英欧の中央銀行がそれぞれ金融政策を発表する予定になっており、市場は経済動向、特にインフレ動向に敏感に反応している。この日発表された1月スペイン消費者物価指数でコア前年比が+7.5%と前回の+7.0%から一段と上昇し、ユーロ買いの反応が広がっている。市場では根強いインフレ動向に今週のECB理事会での50bp利上げへの思惑がより一層高まっているもよう。ユーロ圏景況感の一段の回復の動きも後押しした。一方、第4四半期ドイツGDP速報値は前月比-0.2%と大方の市場予想変わらずを下振れしたが、ユーロ売り反応はほどんとみられなかった。ユーロドルは1.0850付近から1.09台乗せへと上昇。ユーロ円も140.50台まで下げたあと、流れが反転して141円台後半へと上伸した。対ポンドでもユーロ買いが先行。ポンドドルはユーロドルに追随する格好で1.24台乗せ、ポンド円は161円台乗せへと上昇している。ドル円も一時130円台を回復。米債利回り上昇、クロス円の上昇が下支えとなったほか、黒田日銀総裁が緩和継続姿勢を堅持したことが東京午後の下げを戻す動きにつながったもよう。

 ドル円は129円台後半での取引。東京市場午前に130.29近辺まで買われたあと、政府・日銀が新たな共同声明を発するとの観測から129.21近辺まで下落した。しかし、その後は129円台半ばから後半へと下げ渋った。ロンドン序盤には米債利回り上昇やユーロ円などクロス円の上昇とともに再び130円台を回復した。足元では買い一服となり、130円をやや割り込んでいる。

 ユーロドルは1.09台前半での取引。東京市場では1.08台後半で揉み合いとなっていたが、スペインのインフレ率上昇に敏感に反応して1.09台に乗せている。足元では1.0914近辺まで高値を伸ばしている。ユーロ円は140.50付近を安値に141円台後半へと急反発。東京午前の高値を上回ると141.84近辺に高値を更新している。対ポンドではユーロ買いが先行も、足元では一服している。

 ポンドドルは1.24台前半での取引。序盤にかけてはやや上値重く1.23台後半へと軟化したが、ロンドン時間に入ると1.24台を回復し、高値を1.2417近辺に伸ばしている。ポンド円は160.21近辺に安値を広げた後、一気に上昇に転じると一時161.30台と東京午前につけた高値161.41近辺に迫った。ユーロポンドは0.8770付近から0.88ちょうど付近まで上昇。足元ではややポンドが買い戻されている。全般的にはポンドの上昇はユーロに追随していた。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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