TIが決算受け下落 2020年以来の減収 第1四半期の見通しも弱気=米国株個別
テキサス・インスツルメンツ(TI)<TXN>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、第1四半期のガイダンスは予想を下回る見通しを示している。2020年以来で初めて売上高が減収となり、第1四半期の見通しも弱気なものとなっていた。
テンプルトンCEOは声明で「予想通りに業績は自動車を除くすべての最終市場で需要減を反映した」と述べた。
売上げが最も急減したのは、コンピュータやスマートフォンのチップメーカー向けの製品。インテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>などの企業は、顧客が未使用の在庫を消化するために購入を控えたことから、収益の急減を報告していた。一方、 自動車や産業用システムの企業はパンデミック時に十分な供給量を確保するのに苦労していたが、それでも健全な割合で注文を継続している。しかし、彼らも減産を開始するのは時間の問題だとの見方も出ている。
同社は決算は業界の木鐸(ぼくたく)として知られているが、アナリストからは「この業界は昨年の第3四半期後半から、広範囲な在庫調整に入っている。これらは通常4-5四半期ほど続くので、恐らく今年半ばには底を打つと思われる」との見解も聞かれた。
(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):2.13ドル(予想:1.97ドル)
・売上高:46.7億ドル(予想:46.1億ドル)
・設備投資:9.67億ドル(予想:8.05億ドル)
(1-3月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.64~1.90ドル(予想:1.86ドル)
・売上高:41.7~45.3億ドル(予想:44.1億ドル)
(NY時間09:46)
テキサス・インスツルメンツ<TXN> 173.21(-3.83 -2.16%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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