今年前半はECBの引き締めに焦点が当たり、ユーロが上昇する可能性=NY為替
きょうの為替市場はこの日の米雇用指標を受けてドル買いが強まる中、ユーロドルは1.05ドル台前半に下落している。21日線を下回る動きが見られており、明日の米雇用統計を受けて下げを加速させるか注目される。
ただ、今年前半はECBの引き締めに焦点が当たり、ユーロが上昇する可能性が指摘されている。リスク選好の高まり、エネルギー価格の下落、ウクライナ紛争の沈静化により、市場はECBの引き締めに焦点をより当てるようになり、ユーロは今年前半に上昇する可能性があるという。
12月FOMCで公表したFRBの経済見通しからは、米インフレはECBのユーロ圏のインフレ見通しよりも遥かに速く鈍化を予想している。従ってECBは積極利上げの実施が予想され、その利上げサイクルはFRBよりも長くる可能性があるという。1月の季節性がユーロドルのスロースタートを示唆するとしても、春に向けて上昇は加速すると見ているようだ。
EUR/USD 1.0523 EUR/JPY 140.73 EUR/GBP 0.8852
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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