ドルに買戻し入る、ドル円は一時135円台半ばへ=ロンドン為替概況
ドルに買戻し入る、ドル円は一時135円台半ばへ=ロンドン為替概況
ロンドン市場では、ドルに買戻しが入っている。先週末の強い米雇用統計で一時ドル買いが強まったものの、その後はドル売りに押された経緯があった。週明けの東京市場では再びドル売り圧力が優勢となったが、ロンドン時間にかけては一服。ロンドン勢はドルを買い戻している。ドル円は134円台前半から135円台半ばへと上昇。ただ、先週末の米雇用統計直後につけた136円手前の高値には届いていない。ユーロドルは東京市場で1.05台後半に買われたあとは上値が重くなった。ロンドン時間には1.0520付近まで下押しされた。東京早朝の安値1.0514近辺には届いていない。ポンドドルは1.23台半ば近辺まで買われていたが、ロンドン時間には軟調な流れに転じている。安値を1.2230台へと広げている。米10年債利回りは3.51%付近へとやや低下。欧州株や米株先物は調整圧力が優勢。NY原油先物は82ドル近くまで再び買われている。ただ、中国でのコロナ規制緩和の動きが報じられるなど、リスク警戒の動きは一服。先週末の米雇用統計を通過し、来週には米消費者物価指数と米FOMC会合を控えるなど今週は狭間の週で動きにくさがあるようだ。
ドル円は135円台前半での取引。東京午後に134円台前半で揉み合ったあと、ロンドン時間には上放れる動きをみせている。135円台乗せから高値を135.54近辺に伸ばしている。ただ、先週末の米雇用統計後のレンジ内での値動きと、調整の範疇にとどまっている。
ユーロドルは1.05台半ばでの取引。東京市場で1.0585近辺まで高値を伸ばしたあとは、上値が重くなっている。ロンドン市場では一時1.0520付近まで下押しされた。ただ、東京早朝につけた1.0514近辺の安値には届かず。その後は売買が交錯している。ユーロ円は神経質な上下動も次第に水準を上げてきている。足元では高値を142.93近辺に伸ばしている。対ポンドではユーロ買いが優勢。マクルーフ・アイルランド中銀総裁は、12月ECB理事会では50bp利上げの公算が高いと、具体的な数字を挙げていた。この場合、追加利上げを行う公算が高いとしている。
ポンドドルは1.22台後半での取引。東京市場で1.2345近辺に高値を伸ばした後は売りに押される展開。ロンドン市場では安値を1.2234近辺まで広げている。ポンド円は高止まり。ロンドン朝方に166.35近辺の高値をつけ、その後は165.50割れまで反落も、再び166円台に乗せてきている。ユーロポンドは0.8570付近から0.86台に乗せており、全般にポンド相場の上値が重くなっている。英CBIは英国は成長計画なしでは不況と失われた10年に直面する、とスナク政権の緊縮政策に苦言を呈していた。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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