ドル売りが優勢、先週末の米雇用統計後の流れ引き継ぐ=ロンドン為替概況
ドル売りが優勢、先週末の米雇用統計後の流れ引き継ぐ=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル売りが優勢。先週末の米雇用統計後の流れを引き継ぐ形となっている。週明けオセアニア市場ではドル高方向に値を飛ばして取引を開始した。中国がゼロコロナ政策を堅持するとの報道に反応。ただ、ドル買いは一時的にとどまった。週明けの香港株式市場が大幅高となったことがリスク警戒の動きを後退させている。欧州株は売りが先行して取引を開始したが、米株先物のプラス圏回復とともに下げを消している。特に、独DAX指数は1%超高と堅調。先週末の米雇用統計では雇用者数が予想以上に上昇したが、失業率が悪化しており、市場には米利上げペース鈍化観測が再燃した経緯があった。12月米FOMCでは50bp利上げが6割程度織り込まれている。米債利回りが小幅上昇から低下に転じる動きもあって、ロンドン時間はドル売りが広がっている。ドル円は147円台半ばまで買われたあとは、147円台割れから146.40台まで下落。ユーロドルは0.9920台まで小安く推移したあとは、上昇に転じて一時1.0007近辺まで買われた。ポンドドルは1.13台割れとなったあと、買いが強まり1.14台乗せから1.1470近辺まで高値を伸ばした。ポンドは対円や対ユーロでも堅調。ポンド円は166円台後半から168円台乗せ。ユーロポンドは0.8790付近で上値を抑えられると、0.8710付近へと下落している。この日は目立った新規材料はみられず。8日には米中間選挙、10日には米消費者物価指数と注目イベントが予定されている。
ドル円は146円台後半での取引。ロンドン朝方は米債利回り上昇とともに買いが優勢となり、147.57近辺まで高値を伸ばした。その後は、米債利回りが低下、欧州株や米株先物の持ち直しもあってドル安方向に転じている。一時146.43近辺まで安値を広げた。
ユーロドルは0.99台後半での取引。ロンドン朝方の下押しは0.9920台までと小幅にとどまり、その後は買いが優勢に。一時1.0007近辺まで買われ、パリティー水準を回復した。1.00台では売りに押されて0.9980付近に取引が落ち着いた。ユーロ円はじり高の動き。146円台前半から一時146.79近辺まで買われた。足元では146円台前半と上昇一服。対ポンドではユーロ売り圧力が優勢。ユーロ相場の上値が抑えられた。
ポンドドルは1.14台半ばでの取引。ロンドン朝方に1.13台割れとなる場面があったが、すぐに買いが入っている。1.14台乗せから1.1471近辺まで高値を伸ばした。その後も1.14台半ばに高止まりしている。ポンド円は166円台後半での揉み合いを上放れると168.25近辺まで高値を伸ばした。167円台後半に反落も、再び168円台に乗せている。ユーロポンドは0.8790付近で上値を抑えられると、0.8710付近へと下落。総じてポンド買いが優勢になっている。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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