週明けの市場、ドル高が一時優勢も、大きな動きにならず=東京為替概況
週明けの市場、ドル高が一時優勢も、大きな動きにならず=東京為替概況
先週末の市場では米雇用統計後にドル売りが広がった。非農業部門雇用者数の好結果も、失業率が悪化、家計調査ベースでの就業者数が前月比で減少していたことなどが警戒感を誘った。ドル円は146円60銭前後へ値を落とした後、いったん買い戻しも、引けにかけて再び下げて146円60銭前後の安値圏で週の取引を終えた。
週明けは一転してドル高でスタート。ドル円は147円20銭台と大きく窓を開けて始まった。中国衛生当局がゼロコロナ政策を維持すると5日に示したことなどがリスク警戒のドル買いにつながった。前週末のドル売りに対する反動も出ていた。
朝一の上昇後は一転してドル売りと、不安定な動き。東京午前9時前後に146円70銭台までと、先週末終値には届かないものの、上昇分をほぼ解消するところまで売りがでた。その後は一転してドル買い円売り。中国がゼロコロナ政策を堅持も週明けの香港株式市場などが堅調な動きを見せたことでリスク警戒の動きが後退。ドル円は朝市の高値を超えて147円30銭台まで。
午後は落ち着いた動きに。高値から調整も147円台を維持して狭いレンジでもみ合いとなった。
ユーロドルも先週末はドル売りの動きに大きく上値を伸ばし0.99台後半まで上昇して先週の取引を終えた。週明けはドル高が優勢となる中で0.9900前後まで値を落として週の取引をスタートした。その後は買い戻しが優勢となり、昼前に0.9950手前まで。午後はいったん調整も、クロス円の買いもあってしっかりの展開が続き0.9950超え。
ユーロ円は朝一はユーロドルでの下げが厳しく、先週末の146円ちょうど前後から145円50近くまで値を落とした。その後は買い戻しが優勢となり146円40銭前後へ。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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