週明けもドル買い圧力継続、調整の動き限定的 ドル円145円台半ば=ロンドン為替概況
週明けもドル買い圧力継続、調整の動き限定的 ドル円145円台半ば=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、先週からのドル買い圧力が継続。ドル円は週明けのアジア市場で一時145.67レベルと高値を伸ばした。9月22日の為替介入直前の高値145.90レベルに再接近した。その後は145円台前半へと調整が入ったが、足元では145円台半ばと底堅い動き。ロンドン序盤は対欧州通貨でのドル買いが目立った。ユーロドルは0.97台割れから0.9682近辺に安値を広げた。ポンドドルは1.11付近が重く、1.1027近辺まで下落。その後、英中銀が14日の英長期債一時購入期限までの購入額増額を発表、英政府が10月31日に中期財政計画とOBR経済見通しを前倒しで発表すると報じられると、ポンド売りが一服する場面があった。一方、週末のクリミア大橋の爆発に対するロシア側からの報復措置としてウクライナ首都キーウに複数攻撃が実施されている。欧州の地政学リスクによるユーロ売りの面が指摘される。このあとのNY市場はコロンブスデーのため米債券市場が休場となる。手掛かりに欠けるなかで、先週末の米雇用統計を受けたドル高の圧力は根強い。欧州株や米株先物は売りが優勢だが、手掛かり難のなかで安値を拾う動きも散見された。ただ、クロス円の上値は重く、総じて円高の動きが優勢。
ドル円は145円台半ばでの取引。週明けアジア市場で一時145.67レベルと一段高になった。9月22日以来の高値水準となり、為替介入直前の高値145.90レベルに接近している。ロンドン序盤には145.17近辺まで調整売りが入ったが、足元では再び145.50付近へと買われてきている。米債券市場が休場となり手掛かり難ではあるが、ドル買い圧力は根強い。
ユーロドルは0.96台後半での取引。アジア市場で0.97台半ばで上値を抑えられたあとは売りに押される展開。ロンドン序盤には0.97台割れから0.9682近辺まで安値を広げた。その後の反発は限定的。ユーロ円はアジア午前の141円台後半から売りが継続している。ロンドン序盤には安値を140.90近辺まで広げた。対ポンドでは売買交錯もややユーロ安方向に傾いている。ロシア・ウクライナの状況が再び緊迫化しており、地政学リスクでユーロが売られた面も指摘される。
ポンドドルは1.10台半ばでの取引。アジア市場、ロンドン朝方を通して1.11付近で上値を抑えられている。ロンドン序盤には1.1027近辺まで安値を広げた。英中銀が14日までの英長期債一時購入の上限額を増額、英政府の中期財政計画とOBR経済予測の発表を10月31日に前倒しなどと報じられ、一時ポンド買いも1.11付近までにとどまった。ポンド円は161.50近辺で上値を抑えられると、ロンドン序盤には160.47近辺まで安値を広げた。その後は161円台に反発も、再び161円割れ。ユーロポンドは0.87台後半から半ばで上値重く推移しているが、下押しの動きも限定的。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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