ユーロ圏の景気後退は冬に到来か PMIが示唆=NY為替
きょうのNY為替市場はリスク回避のドル買いが強まる中で、ユーロドルは0.97ドルちょうど付近まで下げ幅を拡大している。2002年10月以来の安値水準。FRB同様にECBもここに来てタカ派姿勢を強めており、10月の理事会では0.75%ポイントの利上げの可能性を織り込む動きも見られているようだ。
ただ市場では、ユーロ圏のリセッション(景気後退)を考慮すれば、ECBの利上げには限界があるとの見方も出ている。この日は9月調査のユーロ圏PMI速報値が発表になっていたが、製造業、非製造業とも前回から低下していた。景気後退の可能性が深まったことを示唆している。
エネルギー価格高騰を背景にユーロ圏は冬に景気後退に陥り、その中でもドイツは最も深刻な景気後退に陥る可能性が高いという。製造業はエネルギーコスト上昇、長引く供給障害、需要減少などの重荷を負って苦闘を続けている一方、インフレが消費者の購買力を圧迫しており、サービス業も成長を著しく鈍化させている。冬場のエネルギー不足のリスクはいくらか軽減されているものの、依然として見通しにおける重要なリスクと指摘した。
ユーロ圏製造業PMI(速報値)(9月)17:00
結果 48.5
予想 49.1 前回 49.6
ユーロ圏非製造業PMI(速報値)(9月)17:00
結果 48.9
予想 49.1 前回 49.8
EUR/USD 0.9712 EUR/JPY 139.16 EUR/GBP 0.8896
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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