広告を非表示にする
ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ドル円は143円台前半で振幅 FOMCの結果待ち=NY為替概況

今日の為替 

 きょうの為替市場、NY時間に入ってドル買いが一服する中、ドル円は143円台前半に悩んだ。ただ、全体的に様子見気分が強く、今週のFOMCの結果待ちの雰囲気も強い。

 市場はFRBが0.75%ポイントの利上げを行うと予想。ただ、一部からは1.00%ポイントの利上げを見込む声も出ており、確率を15%程度と見積もっている。ちなみに0.50%ポイントは完全にゼロ。FRBはFOMC当日にサプライズは起こさないというスタンスを持っているとも言われていることから、0.75%ポイントの可能性が高そうだが、大幅利上げのリスクも捨て切れないようだ。

 ただ、市場は0.75%ポイントの利上げを既に織り込んでおり、その場合、注目はパウエルFRB議長の会見やFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)となる。先日の米消費者物価指数(CPI)の発表から、タカ派な内容が警戒されているが、FRBがどの程度タカ派色を強めているのか見極めたい雰囲気も出ている。市場の一部では、今回の利上げサイクルのターミナルレート(最終着地点)を4.00-4.50%と従来よりも高めに見ている。その見方を裏付ける内容となるか注目される。

 ユーロドルはパリティ(1.00ドル)を回復。欧州時間には今週のFOMCを控えドル買いの動きも見られ、ユーロドルは0.9965ドル付近まで値を落とす場面も見られていた。

 市場では更なるドル高への期待が根強い中、ここ数日のユーロドルは底堅さも見られている。市場からは、ECBは積極利上げを継続せざるを得ないとの見方が強まっており、ユーロドルの下値をサポートしている模様。ただ、買戻しを強める雰囲気まではない。

 8月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)のデータは総合指数で前年比9.1%に達し、物価上昇圧力が非常に強くかつ広範囲に及んでいることが確認された。一方、インフレの半分近くは石油・ガスの急騰が直接の原因だが、エネルギーはまもなく急激に低下し始めるとも見られている。しかし、エネルギー、食品を除いたコアインフレも8月に前年比4.3%と過去最高を記録し、ECBは今後の理事会で積極利上げを継続する必要があるという。

 ポンドドルは1.14ドル台まで買い戻された。きょうはエリザベス女王の国葬で英市場は休みとなっているが、ポンドは下値模索が続き、一時1.13ドル台半ばまで下落する場面が見られた。

 市場からは、英政府の経済戦略の信頼性に懸念があり、ポンドはさらに下落する可能性も指摘されている。市場は、クワルテン新財務相が示した年成長率を2.5%に引き上げるという目標が達成される見込みはないと考えており、多くは減税が財政を危うくするリスクのほうを懸念しているという。

 同時に英経常赤字は対GDP比で記録的な水準まで拡大し、ポンドは海外投資家の判断に更にさらされることになる。来年もドル高が続くことが予想され、その場合、ポンドドルは6カ月後に1.08ドルまで下落する可能性があるという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

為替ニュース/コラム

一覧を見る

注目ニュース

新着ニュース

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

主要通貨レート

関連ETF

\ すぐに取引できるFX会社はここ /
最短即日で口座開設
スマホのイラスト

スマホでカンタン本人確認!

直近24時間の重要経済指標

Pick Up 雇用統計 FOMC

ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます