朝方にユーロ買いの動き、その後調整入る=ロンドン為替概況
朝方にユーロ買いの動き、その後調整入る=ロンドン為替概況
ロンドン市場朝方はユーロ買いの動きが広がった。週末にウクライナ軍が同国東部ハルキウ州で軍事拠点となっていたイジュームなどをロシア軍から奪い返したとの報道を好感した動きや、週末にドイツ連銀のナーゲル総裁が今後の積極的な利上げ姿勢継続に言及したことなどがユーロ買いを誘った。
ユーロドルは1.00台後半から一気に上昇し、1.0198まで大きく上昇。東京市場で143円台前半を付けていたユーロ円は、東京市場での144円台前半までの上昇基調が加速。2015年1月以来となる145円台に乗せると、145円60銭台まで上値を伸ばした。
もっとも上昇一服後は調整売りの動きが広がった。ユーロドルは1.02を付けきれなかった後も、1.01台後半での推移が見られたが、その後1.0130前後まで売りが入った。ユーロ円も145円台前半でのもみ合いを経て、144円台半ば割れまで値を落としている。
ドル円は東京市場昼前からの上昇基調が朝方まで継続。ユーロ円の上昇に加え、3連騰となった日経平均や豪ASXなどアジア株の堅調な動きなどが支えとなって143円台半ば近くまで上値を伸ばした。もっとも、ユーロドルでのユーロ買いドル売りからドルがほぼ全面安となる中で、ドル円でもドル売りが入り142円台後半まですぐに値を落とすと、その後は上値が重い展開となり、振幅を交えながら142円台前半を付ける動きに。
ポンドドルはユーロドルの上昇に連れ高となり、東京市場午後の1.16前後ヵら1.17前後まで上昇。その後も高値圏もみ合いとなっている。ポンド円はドル円の上昇にも支えられ東京昼前からの上昇基調が継続。東京午前の165円台半ば割れから167円超えまで上値を伸ばした。なお、今週予定されていた英中銀金融政策会合は、エリザベス女王死去に伴い来週に延期されている。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。