ドル高基調強まる=東京為替概況
ドル高基調強まる=東京為替概況
29日の東京為替市場はドル全面高の流れが強まった。先週末のジャクソンホール会議でのパウエル議長講演を受けて、9月の大幅利上げへの期待が強まったことが背景に。ドル円は137円台半ば前後でスタート後、すぐに138円台に乗せると、そのままの勢いで午後には139円ちょうど前後まで。
9月のFOMCでの利上げ幅についてはジャクソンホール前まで0.75%ポイントの利上げと0.50%ポイントの利上げで見通しが拮抗していたが、議長講演後に60%対40%ぐらいの割合で0.75%ポイントの利上げが優勢となり、週明けには75%対25%まで利上げ期待が強まる形で0.75%ポイント利上げ見通しが優勢になった。
米債利回り動向にも影響を与えており、ベンチマークとなる米10年債利回りは6月29日以来約2カ月ぶりの高い水準まで上昇。ドル買いの支えとなった。
円に関してはジャクソンホール会議で黒田日銀総裁が緩和継続以外の選択肢はないと発言したことなどが円売りを誘っており、ドル全面高の流れの中でも特に上がりやすくなっていた。
ユーロドルは0.99台後半から0.9914まで。ドル高基調の中、ユーロ売りドル買いが進んだが、ドル円ほどの動きにはならず。ドル主導の中、やや方向感がわかりにくいユーロ円は137円ちょうど近くから137円82銭を付けるところまで円売りに。
MINKABU PRESS 山岡和雅
執筆者 : MINKABU PRESS
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