英計画停電の見通しでポンドの圧迫は続く可能性=NY為替
この日の米消費者物価指数(CPI)を受けて為替市場はドル売りが強まっており、ポンドドルは買い戻しが強まっている。一時1.2275ドル近辺まで上昇。本日の21日線は1.2060ドル付近に来ており、きょうの上げで、その水準から上放れる展開が見られている。
前日に、英政府が来年1月に企業と家庭を対象に計画停電を検討していると伝わった。ノルウェーやフランスからの電力輸入の減少によって1月に4日間の電力不足に陥り、緊急ガス節減策の発動を迫られる可能性があるという。市場からは、この英計画停電の見通しで、ポンドへの圧迫感は継続する可能性があるとの指摘も出ている。英中銀は先日の金融政策委員会(MPC)で、英経済は第4四半期から5四半期連続でマイナス成長になると予測している。その見通に加え、今回のエネルギー供給制限による計画停電は、成長見通しへの信頼をさらに損なうという。
ポンドは8月に入り、G10通貨の中で2番目にパフォーマンスが悪い。ただ、今後数週間はこの低パフォーマンスが変化する理由はないという。
GBP/USD 1.2245 GBP/JPY 162.30 EUR/GBP 0.8431
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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