ドル円強含むが上値は限定的、金融政策は経済指標次第で=東京為替概況
5日の東京外国為替市場でドル円は133.47円付近まで強含んだが、上値は限定的。一部の米金融当局者が積極的な利上げを続けることを支持しているものの、米景気が悪化するなかで経済指標次第では金融政策見通しが変化する可能性が高いことから、米追加利上げ観測がドル円を押し上げるような段階ではなくなっている。今週政策金利を引き上げた英中銀や豪中銀も米連邦準備制度理事会(FRB)と同様に、利上げを続ける構えである一方、軌道修正を示唆している。
ユーロ円は136.56円付近、ポンド円は162.02円付近、豪ドル円は92.91円付近まで水準を切り上げた。ただ、ペロシ米下院議長の台湾訪問による円高は一巡したが、クロス円の戻りは鈍い。景気リスクの台頭で、日銀と各国の金融政策の違いがクロス円を押し上げるような状況ではなくなっている。
MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。