円売り優勢、先週末の米株上昇を受けて週明け欧州株も堅調＝ロンドン為替概況

円売り優勢、先週末の米株上昇を受けて週明け欧州株も堅調＝ロンドン為替概況

　ロンドン市場は、円売りが優勢。先週末の米株上昇を受けて週明けの欧州株も買われており、リスク選好的な動きとなっている。リスク動向に敏感な豪ドルの上昇が目立っている。この日発表された豪州住宅指標が強かったことや、あすの豪中銀理事会で０．５０％ポイントの大幅利上げが見込まれていることも買いにつながったようだ。対ドルでは0.68台後半、対円では93円台乗せへ上昇。対ユーロでも豪ドル高となっている。ドル円、クロス円は全般的に底堅く推移。ドル円は135.55近辺に、ユーロ円は141.66近辺に、ポンド円は164.50近辺に本日の高値を伸ばしている。クロス円の上昇とともにユーロドルは1.0460近辺、ポンドドルは1.2150近辺などに高値を更新。このあとのＮＹ市場が米独立記念日のため休場となるなかで、ロンドン午前に取引が集中して行われている感もある。

　ドル円は135円台前半での取引。東京午前につけた134.79レベルを安値に、その後は買いが優勢になっている。ロンドン序盤には135円台前半で売買が交錯するなかで高値を135.55レベルまで伸ばした。足元でも135.40付近と高止まりしている。欧州株が堅調に推移しており、リスク選好的な動きとなっている。

　ユーロドルは1.04台半ばでの取引。東京市場では1.04台前半での揉み合いが続いたが、ロンドン時間に入るとユーロ円とともに買われている。高値を1.0460近辺まで伸ばしている。ユーロ円は141円付近で下支えされると141.66レベルまで高値を伸ばしている。対ポンドではややユーロの上値が重い。対豪ドルでの売り圧力も目立っており、ユーロ買いの動きは限定的。

　ポンドドルは1.21台半ばでの取引。1.21挟みでの揉み合いを上抜けると、ロンドン時間には1.2155近辺まで一段高となっている。ポンド円は163円台半ばから164.50近辺に高値を伸ばす動き。ユーロポンドは0.86台前半でややポンド買いが優勢。全般にＮＹ市場の休場を控えて動意薄も、欧州株高の動きで円安やドル安の動きが入っている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明