英中銀が利上げを加速させてもポンドは恩恵を受けにくいとの声も=NY為替
きょうの為替市場はドルの買い戻しが強まる中、ポンドドルは戻り売りが強まっている。一時1.21ドルちょうど付近まで下落した。本日はポルトガルのシントラで開催されているECBの年次フォーラムにベイリー英中銀総裁が参加し、「インフレ持続ならより強力に行動する」と利上げ姿勢を示す一方で、英経済の減速リスクにも言及していた。
市場では、英インフレの伸びが年内に2桁に拡大するとの見方が強い中で、英中銀は利上げペースを早めるとの見方も少なくない。ただ、英国への投資と経済成長の低迷に対する懸念を考慮すると、ポンドの持続的な支援にはならない可能性も指摘されている。
金利上昇は短期的なポンドの押し上げ効果をもたらすかもしれないが、結局は中期的な投資と成長の環境を弱めるだけで、ポンドの見通しに対する雲を厚くする。年末までに英消費者の生活費危機が拡大し、英中銀の利上げの窓は閉じられる可能性があるという。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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