利上げを途中で一旦停止の可能性も現実味=NY為替
日本時間の3時に5月開催分のFOMC議事録が発表された。議事録では大半のメンバーが次回6月と7月の2回の0.50%ポイントの大幅利上げを支持していることが明らかとなった。その一方で、「迅速に利上げを実施すれば、年内において政策引き締めの効果、および経済の展開が政策調整をどの程度正当化したかを見極める上で良い位置につけることができると、多くの参加者が判断した」としている。
市場からは、FRBが中立金利の水準まで迅速に政策金利を引き上げたあとは、利上げを一旦停止し、年末に向けて再評価するのではとの見方が出ている。6月と7月の2回の0.50%ポイントの大幅利上げを実施したとしても、9月は通常の0.25%の利上げを実施して一旦停止との見方や、7月から通常の0.25%の利上げに戻すのではとの指摘も出ている。いずれにしろ、これまでの利上げ期待は一歩後退させている印象だ。
為替市場はドル売りの反応が見られ、ユーロドルやポンドドルは買いが優勢となっている。一方、ドル円は株高・円安の動きもあり、127円台での推移が続いている状況。
USD/JPY 127.33 EUR/USD 1.0689 GBP/USD 1.2583
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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