ゴールドマンがSPAC事業を縮小と伝わる=米国株個別
ゴールドマン・サックス<GS>は、規制強化と厳しい市場環境から、特別買収目的会社(SPAC)事業から一部撤退と伝わっている。ブルームバーグが関係者の話として報じた。ゴールドマンは一部スポンサーとの関与を絶つ一方、新規発行も一時停止しているという。
米証券取引委員会(SEC)は、証券民事訴訟改革法の業績予想に関するセーフハーバー・ルールを改正し、SPACに対する規制強化案を提示している。この改革案が成立すれば、SPACの提出した合併会社の見通しが粗雑だった場合、投資家から訴訟を受けるリスクが高まる。
これまではセーフハーバー・ルールに守られ、SPACは合併を予定している企業について強気な見通しを示しても、故意の嘘でない限り責任を負うことはなかった。SPACとIPOの違いはそこにあり、売り上げが見通せない若い企業でもSPACを通じて上場できた。SECはそれを抑制しようとしている。
そのような中で、米大手銀はリスクを恐れ、一旦SPAC事業から手を引いているようだ。
(NY時間14:48)
ゴールドマン<GS> 312.87(-0.09 -0.03%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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