ダウ平均は下げ幅を広げる動き=米国株後半
NY時間の終盤に入ってダウ平均は下げ幅を広げる動きが出ている。きょうのNY株式市場でダウ平均は5日ぶりに反落。前日はロシアがウクライナの一部の地域における軍事的プレゼンスを縮小すると発表し、停戦交渉進展への期待が株式市場を支えていた。
しかし、米国や英国を含むいくつかの国々はロシアへの懐疑的な見方を崩していない。ロシアによるウクライナへの攻撃はきょうも続いており、ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシアは新たな軍を送り込んでいる」とも述べていた。
また、米国債市場が景気後退のシグナルを発しており、市場は不安視している。きのう米2年債利回りが10年債を上回り、一時逆イールドの現象が見られた。米中貿易摩擦が悪化した2019年以来。それ以前では、リーマンショック前の2006年ー2007年に発生しているが、歴史的に見ると逆イールドは将来の景気後退を予測する材料になる可能性が高い。しかし、そのタイミングまちまちで平均20カ月との分析も出ている。
一部からは、1月からの米国株の売りはまだ終わっていないとし、直近の急反転は弱気相場の一時的な変動の典型との警鐘も出ていた。
エネルギーは堅調な動きが見られるものの、そのほかのIT・ハイテクや銀行、産業は売りに押されている。ナスダックも大幅反落。
ヨガウエアのルルレモン・アスレティカ<LULU>が上昇。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、既存店売上高は予想を下回ったものの、1株利益は予想を上回った。ガイダンスも公表しており、第1四半期、通期とも予想を上回る見通しを示した。最大10億ドルの新たな自社株買いプログラムを承認。
マイクロン・テクノロジー<MU>が上昇。前日引け後に12-2月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高は予想を上回った。第3四半期のガイダンスも公表しており、1株利益、売上高とも予想を上回っている。データセンター向けで需要が堅調であることが示唆された。データセンター向けの売上高は60%超増加。
ペット用品のオンライン販売を手掛けるチューイ<CHWY>が大幅安。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、売上高が予想を下回ったほか、アクティブカスタマーも予想を下回った。ガイダンスも公表しており、第1四半期、通期とも予想を下回る売上高見通しを示した。
電気自動車(EV)向けのリチウムイオン電池のロメオパワー<RMO>が大幅高。主要顧客に始めての電池パックの出荷を開始したと発表した。
アダージョ・セラピューティクス<ADGI>が急伸。同社は感染症に対する抗体ベースのソリューションの発見・開発・商業化に注力している。同社の治験薬「アディントレビマブ」の新型ウイルス感染向けの予防および治療薬としての臨床試験で、主要評価項目が有意義な結果を出したと発表した。
家具や家庭用品販売のRH<RH>が大幅安。前日引け後に11-1月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。ガイダンスも公表していたが、第1四半期は需要が軟化していると述べている。
NYに上場している中国のバイドゥ(百度)<BIDU>が下落。米証券取引委員会(SEC)が同社を外国企業説明責任法(HFCAA)に基づき、上場廃止に直面している企業に加えたと伝わった。
日用品のディスカウント販売のファイブ・ビロウ<FIVE>が下落。取引開始前に11-1月期決算(第4四半期)を発表しており、既存店売上高が予想を下回っていたほか、売上高も予想を下回った。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
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