反落、イラン核合意再建によるイランの増産を意識=NY原油概況
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=90.04(-1.79 -1.95%)
ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が1.79~1.90ドル安。その他の限月は1.62ドル安~0.21ドル高。
イラン核合意再建がまもなく成し遂げられるとの観測が高まっている。ウィーンに集まっている協議参加国によれば、早ければ今週末にも新たな合意が成立し、トランプ前政権が科したイラン制裁が解除される見通し。石油制裁の解除によって、イランの生産量は日量100万バレル超回復する公算。ただ、ウクライナ情勢の緊迫感が依然として強いことは相場を支えた。ウクライナ政府軍と、同国東部を支配する親ロシア派勢力との間ですでに小規模な交戦が始まっているもよう。
時間外取引で4月限は下落したが、買い戻しが入った場面では91ドル半ばまで下げ幅を縮小。通常取引開始前には91.51ドルまで戻した。ただ、プラス圏へ浮上するほどの勢いはなく、通常取引後は節目の90ドルを下回って推移する時間帯が多かった。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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