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ダウ平均は反発 ロシア軍の一部撤退でひとまず目先の懸念後退=米国株概況

株式 

NY株式15日(NY時間16:23)
ダウ平均   34988.84(+422.67 +1.22%)
S&P500    4471.07(+69.40 +1.58%)
ナスダック   14139.76(+348.84 +2.53%)
CME日経平均先物 27415(大証終比:+575 +2.10%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。ウクライナの緊張が緩和されるかもしれないという楽観的な見方が広がっており、市場はここ数日の下げを取り戻す動きが出ている。ロシア軍が訓練後に一部撤退を開始したと発表したことが安心感に繋がっている。プーチン大統領も西側との対話継続の姿勢を示唆。情勢は依然として不透明ではあるものの、明日にも侵攻との観測も出ていただけに、ひとまず目先の懸念は後退しているようだ。

 ただ、株式市場のもう一つのリスクであるFRBの積極利上げについては依然として根強く懸念が残っている。この日発表になった1月の米生産者物価指数(PPI)は総合指数で前年比9.7%上昇と、市場予想を上回る伸びを示した。市場はFRBの積極利上げを織り込む動きを見せているが、きょうの米PPIの結果はそれを正当化する内容ではある。市場からは、ウクライナ情勢は懸念ではあるものの、市場のセンチメントを動かすのはやはりインフレとFRBの利上げのスピードだとの声も聞かれる。

 タカ派からは年内7回の利上げを見込む動きも出ている。ただ、大手米銀の調査によると、ファンドマネジャーは現在、年内5回との予想が多いようだ。市場心理は引き続き戻り待ちの売りといった慎重ムードだが、インフレが早晩ピークを迎えるか、FRBが最終的に利上げペースを鈍らせれば、株式市場の流れは変化するという。

 FRBは市場が期待しているほどタカ派色は強くはなく、来月のFOMCや理事会にかけて、ハト派に緩やかに傾斜する可能性があるとの指摘も出ている。また、本日の米PPIへの反応もそうだが、市場も高インフレにだいぶ慣れて来ており、以前ほどのネガティブな反応は見せていないといった声も出ている。

 ウクライナの緊張緩和で原油が下落しており、エネルギー株は下げているものの、そのほかの銀行や産業といったセクターは上昇。一方、IT・ハイテク株も買い戻されている。ただ、IT・ハイテク株については米大手銀の顧客調査で、FRBの積極的利上げに備え、ファンドマネジャーらはIT・ハイテク株のアンダーウエートを約16年で最も大きくしていると報告した。IT・ハイテク株への配分は2006年8月以来の低水準に落ち込んでいるという。

 通信機器のレゾナント<RESN>が248%急伸。村田製作所が米子会社を通じて、同社を買収すると発表した。現金による株式公開買い付け(TOB)を実施し、TOB価格は1株4.5ドルで前日終値よりも268%高い水準。

 イスラエルの半導体のタワーセミコンダクター<TSEM>が41%急伸。インテル<INTC>が約54億ドルで買収すると発表。

 クラウドのアリスタ・ネットワークス<ANET>が上昇。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。第1四半期の売上高も予想を上回る見通しを示した。

 レンタカーのエイビス・バジェット<CAR>が大幅安。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、1日当たり売上高が予想を下回ったことが嫌気している。

 バイオ医薬品のラリマー・セラピューティクス<LRMR>が51%急落。FDAが、同社の「CTI-1601」プログラムの臨床試験差し止め措置を継続したと発表。

 宇宙旅行のヴァージン・ギャラクティック<SPCE>が大幅高。宇宙旅行のチケット販売を明日開始すると発表。数分間の無重力状態を含む約90分の宇宙飛行で合計45万ドル(約5200万円)となる。明日から顧客は15万ドルの手付金の差し入れが可能となる。

 ホテルのマリオット・インターナショナル<MAR>が上昇。取引開始前に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。販売可能客室売上高(REVPAR)の回復に大きな進展が見られた。

 送金サービスのマネーグラム<MGI>が大幅高。投資会社のマディソン・ディアボーンが約10億ドルで買収することで合意したと発表した。

 空飛ぶタクシーを開発するジョビー・アビエーション<JOBY>が商いを伴って大幅高。東京時間にANA<9202>と日本初となる空のライドシェアリングの導入で提携すると発表した。

レゾナント<RESN> 4.39(+3.16 +256.91%)
タワーセミコンダクター<TSEM> 47.07(+13.94 +42.08%)
アリスタ<ANET> 129.94(+7.12 +5.80%)
ヴァージン・ギャラクティック<SPCE> 10.74(+2.60 +31.94%)
エイビス・バジェット<CAR> 171.25(-23.46 -12.05%)
ラリマー<LRMR> 4.01(-4.36 -52.09%)
マリオット<MAR> 181.20(+9.87 +5.76%)
マネーグラム<MGI> 10.70(+1.75 +19.55%)
ジョビー・アビエーション<JOBY> 6.04(+1.28 +26.89%)

アップル<AAPL> 172.79(+3.91 +2.32%)
マイクロソフト<MSFT> 300.47(+5.47 +1.85%)
アマゾン<AMZN> 3130.21(+26.87 +0.87%)
アルファベットC<GOOG> 2728.51(+22.51 +0.83%)
テスラ<TSLA> 922.43(+46.67 +5.33%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 221.00(+3.30 +1.52%)
AMD<AMD> 121.47(+7.20 +6.30%)
エヌビディア<NVDA> 264.95(+22.28 +9.18%)
ツイッター<TWTR> 36.98(+1.29 +3.61%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS

資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。

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