シーラスが下落 決算は好調もCEOの発言を嫌気=米国株個別
半導体のシーラス・ロジック<CRUS>が下落。同社はアップルのサプライヤーでもある。10-12月期決算(第3四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。1-3月期(第4四半期)に関しても、予想を上回る強気な見通しを示した。
決算発表直後は時間外で買いが強まったものの、買いが一巡すると今度は売りが強まっている。4-6月期(第1四半期)への懸念が重石となっている模様。同社は第1四半期の具体的なガイダンスは公表していないが、同社のフォーサイスCEOが、1-3月期と4-6月期の間の季節的パターンは、10-12月期と1-3月期の間に予想されるパターンにより近づきそうだと述べたことが嫌気されている。
アナリストからは、この発言は投資家が聞きたいことではないとの指摘が出ている。同社は通常、10-12月期から1-3月期にかけて、前四半期比で急激に売上が減少する傾向がある。過去5年間の中央値は30%超の減収だった。一方、4-6月期は通常4%程度の売上減が季節的な特徴と述べた。
(10-12月・第3四半期)
・1株利益:2.54ドル(予想:2.13ドル)
・売上高:5.48億ドル(予想:5.51億ドル)
オーディオ:3.42億ドル(予想:3.32億ドル)
ハイパフォーマンス:2.06億ドル(予想:1.74億ドル)
・粗利益率:52.8%(予想:50.9%)
(1-3月・第4四半期)
・売上高:4.00~4.40億ドル(予想:3.56億ドル)
・粗利益率:51~53%(予想:50%)
(NY時間14:49)
シーラス・ロジック<CRUS> 83.53(-5.91 -6.61%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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