リスク回避が強まりダウ平均は一時600ドル超下落 銀行株の下げが圧迫=米国株前半
NY株式17日(NY時間13:00)
ダウ平均 35465.83(-431.81 -1.20%)
ナスダック 15169.16(-11.27 -0.07%)
CME日経平均先物 28605(大証終比:+85 +0.30%)
きょうの市場はリスク回避の雰囲気が強まっており、株式市場は売りが強まっている。ダウ平均の下げ幅は一時600ドルを超えた。今週は主要中銀の金融政策が出揃って、市場は改めて感染拡大の経済への影響に懸念を強めている模様。欧州を中心に感染が再拡大しおり、オミクロン株は症状こそ軽度なものの、感染力はこれまでのウイルスよりも飛躍的に強いと見られている。英国を始め欧州では行動制限を一部再導入するなどの対応も出ている状況。
FRBは今週のFOMCで来年3回の利上げを想定した。ただ、市場では依然として感染への懸念が払しょくできない中で、3回の利上げは難しいのではとの見方も出ている。
きょうは銀行株の下げが全体を圧迫。利上げ期待からここ数日の銀行株は堅調な動きを見せ、下値をサポートしていたが、きょうは米国債利回りの下げと伴に戻り売りが強まっている格好。一方、売りが続いていたIT・ハイテク株は、一部に買戻しが見られているものの依然として上値は重く、調整売りが続いている印象だ。ナスダックは前日付近での推移となっている。そのほか、エネルギーや自動車、消費関連が軟調。
個別にフェデックス<FDX>が上昇。前日引け後に好決算を発表し、自社株買いプログラムも承認した。人件費高騰でコストは上昇したものの、売上高の大幅増加が相殺した。
フェデックス<FDX> 248.69(+10.17 +4.26%)
アップル<AAPL> 170.63(-1.63 -0.95%)
マイクロソフト<MSFT> 321.38(-3.52 -1.08%)
アマゾン<AMZN> 3390.89(+13.47 +0.40%)
アルファベットC<GOOG> 2866.00(-30.77 -1.06%)
テスラ<TSLA> 941.68(+14.76 +1.59%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 334.53(-0.38 -0.11%)
AMD<AMD> 137.19(-1.45 -1.05%)
エヌビディア<NVDA> 280.77(-3.10 -1.09%)
ツイッター<TWTR> 43.81(+0.68 +1.59%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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