ターゲットが好決算も下落 サプライチェーンのコスト増で粗利益率が予想下回る=米国株個別
ディスカウントストアのターゲット<TGT>が下落。取引開始前に8-10月期決算(第3四半期)を発表しており、既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益、売上高とも予想を上回った。好調な数字ではあったものの、粗利益率が予想を下回ったことが嫌気されている模様。仕入れや輸送費のコスト上昇が利益を圧迫している。また、配送センターでも、在庫圧縮や人員増加に伴うコストが膨らんでいる。
アナリストからもネガティブな反応が示されており、同社は通期の1株利益見通しを13ドル以上を示唆しているが、それは第4四半期の1株利益を2.26ドル超を見込んでいることを意味し、コンセンサスよりも低いと指摘している。
(8-10月・第3四半期)
・既存店売上高:12.7%(予想:8.3%)
デジタル販売:28.9%(予想:13.3%)
・1株利益(調整後):3.03ドル(予想:2.84ドル)
・売上高:252.9億ドル(予想:242.7億ドル)
・粗利益率(調整後):28.0%(予想:29.9%)
・販管費:48.6億ドル(予想:50.8億ドル)
・営業利益率:7.8%(予想:7.7%)
・EBITDA(調整後):26.7億ドル(予想:25.2億ドル)
(NY時間10:00)
ターゲット<TGT> 252.44(-13.95 -5.24%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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執筆者 : MINKABU PRESS
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