ドイツ総選挙、CDU・CSUとSPDが僅差=NY為替
きょうの為替市場はNY時間に入ってドル買いの動きが優勢となっており、ユーロドルは1.17ドルちょうど付近まで下落する場面がみられた。中国の不動産市場の問題がひとまず一服する中で、今週のFOMCを改めて見直す動きもあり、きょうの市場はドル買いが優勢となっている模様。
ユーロドルは前日の上げの勢いを維持できずに再び下値模索を強めているが、1.16ドル台には慎重なようで、押し目買いオーダーも活発に出る模様。
ユーロにとっては、26日のドイツ総選挙が注目の1つとなっている。最新の世論調査によると、メルケル首相が所属するキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)は支持率が25%で変わらなかった一方、社会民主党(SPD)は1ポイント低下し26%となり、終盤で双方の差が縮小している。ただ、世論調査からは過半数を獲得できそうな政党はなさそうな情勢だ。
市場からは、明確に過半数を獲得する政党がない限り、ユーロに大きな影響を与える可能性は低いとの見解も出ている。過半数を確保する政党がドイツの財政支出を決定するが、ユーロ圏の財政はすでにEU復興基金によって決められており、ユーロの動向はむしろ、ECBの政策期待のほうが影響力を持っているとしている。しかし、選挙後に政情不安や弱い連立政権が誕生すれば、不安定な政治情勢がユーロに影響を与えるリスクはあるという。
社会民主党(SPD):26%(-1)
キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU):25%(変わらず)
緑の党:16%(+0.5)
自由民主党(FDP)10.5%(+1)
ドイツのための選択肢(AfD):10%(-1)
左派党:5%(-1)
(ドイツ紙FAZ/アレンスバッハ)
(調査は16日から23日まで行われ、1554人が参加)
EUR/USD 1.1711 EUR/JPY 129.68 EUR/GBP 0.8567
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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