ナイキが決算受け下落 サプライチェーン問題で強い需要に対応できず=ダウ採用銘柄
ナイキ<NKE>が下落しておりダウ平均を圧迫している。前日引け後に6-8月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想を下回った。北米での販売が予想に届かなかった。ベトナムなどアジアでの都市封鎖によるサプライチェーン問題で、強い需要に対応できなかったとしている。
また、中国での売上高は、3-5月期に新疆ウイグル自治区の綿花生産を巡る会社発表を受けた不買運動で低調だったが、今回も1%増に留まった。
今回の決算はアナリストからも不評で目標株価の引き下げも相次いだ。同アナリストは、サプライチェーン問題により収益見通しを下方修正している。一方、マクロ要因を無視するべきではないが、同社の規模は魅力的な競争上の優位性を長期的にもたらすとも述べていた。
(6-8月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.16ドル(予想:1.12ドル)
・売上高:122.5億ドル(予想:124.7億ドル)
北米:48.8億ドル(予想:49.8億ドル)
中華圏:19.8億ドル(予想:19.6億ドル)
アジア太平洋・中南米:14.7億ドル(予想:13.9億ドル)
EMEA:33.1億ドル(予想:34.7億ドル)
・粗利益率(調整後):46.5%(予想:46.3%)
・在庫:67億ドル(予想:76.5億ドル)
・当座資産:107.2億ドル(予想:81.8億ドル)
(NY時間09:43)
ナイキ<NKE> 149.38(-10.20 -6.39%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。