トールブラザーズが決算受け上昇 力強い粗利益を好感＝米国株個別

　高級住宅建設のトールブラザーズ＜TOL＞が上昇。前日引け後に５－７月期決算（第３四半期）を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、１株利益は予想を上回った。受注件数は予想を下回ったものの、第３四半期としては過去最高の件数に達した。同社の裕福な顧客層は住宅不足にそれほど制約されていないことが示されている。

　また、通期の引き渡し戸数の見通しは下方修正されているものの、力強い粗利益の見通しがそれを相殺しているとの声も聞かれる。

（５－７月・第３四半期）
・1株利益（調整後）：1.87ドル（予想：1.54ドル）
・売上高：22.6億ドル（予想：22.4億ドル）
・粗利益率：25.6％（予想：24.5％）
・引き渡し戸数：2597戸
・受注件数：3154戸（予想：3217戸）
・販管比率：10.5％
・キャンセル率：1％

（８－１０月・第４四半期見通し）
・引き渡し戸数：3450戸（予想：3682戸）

（通期見通し）
・粗利益率：24.9％（予想：24.3％）
・引き渡し戸数：10100戸（従来：10200～10400戸）（予想：10413戸）

（NY時間09:53）
トール・ブラザーズ＜TOL＞　62.43（+1.39　+2.27%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美