モデルナが逆行高で最高値更新 時価総額は１０００億ドル超え＝米国株個別

　モデルナが逆行高となっており、一時２６０ドル台半ばまで上昇し最高値を更新している。時価総額は１０００億ドルを超え、バイオ企業の中ではアッヴィとアムジェンに次ぐ時価総額となっており、バイオ業界のエリート入りと声も出ている。

　感染力の強いデルタ株が再び感染を拡大させており、日本では４回目の緊急事態宣言が発表されている。先週、米国疾病予防管理センター（ＣＤＣ）のデータでは、アルファ変異種よりも６０％伝染性が高いことが示された。ワクチン先進国の英国でも感染は再び拡大の一途を辿っている。そのような中で同社のワクチン接種が更に増加するとの期待感が株価を押し上げているようだ。

　また、市場の一部からは、同社のメッセンジャーＲＮＡ技術が今後、新型ウイルスだけでなく、インフルエンザやＨＩＶ、がん治療などにも展開できるとの期待も高まっている模様。ただ、ウォール街で最も強気なアナリストの目標株価を既に上回っており、高値警戒感を指摘する声も出ている。

（NY時間14:00）
モデルナ　258.21（+11.55　+4.68%）