スコットランドの住民投票の可能性はポンドにとって懸念材料の1つになる可能性=NY為替
きょうは前日の米消費者物価指数(CPI)を受けたドル買いの動きも一服しており、ポンドドルも下げを一服させているものの、買戻しの動きは乏しく1.40ドル台前半で推移している。ただ、いまのところは上昇トレンドは継続している状況で、1.40ドルに接近すると押し目買いも活発に入るようだ。
スコットランド独立を目指すスコットランド民族党(SNP)が先日の議会選挙で勝利した。ただ、過半数には1議席ではあるが、及ばなかったことで市場には安心感が広がっている。しかし、短期的には2回目のスコットランド独立を問う住民投票の可能性は後退しておりポンドをサポートしているものの、長期的にはポンドにとって懸念材料の1つになる可能性があるとの指摘も聞かれる。
もし、今後数年以内に住民投票に向けて一歩が踏み出されたとしたら、それはポンドにとっては悪いニュースとなり、潜在的な住民投票のリスクプレミアムの一部がポンドに織り込まれる可能性があるという。現在の世論調査からはスコットランドの有権者が独立を支持する可能性は十分にあることから、住民投票の可能性はEU離脱交渉の時と同様に長期の不確実性を生み出すという。
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MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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