ドル買いの動き先行も続かず、ドル円は108円台前半を維持=ロンドン為替概況
ドル買いの動き先行も続かず、ドル円は108円台前半を維持=ロンドン為替概況
ロンドン市場は、ドル買いの動きが先行したが、その動きも続かず。序盤はドルが全面高となり、ドル円は108.40付近まで上昇。ユーロドルは1.2050台、ポンドドルは1.3860近辺まで下押しされた。きょうあすに開催される米FOMC会合を控えて、ドル安の流れにやや調整圧力がかかった。しかし、その後は流れが変わり、ポンドドルが上昇。1.39台に乗せている。ユーロドルも追随して1.2080台へと反発。ドル円は108.30近辺と引き続き高値圏を維持している。欧州株や米株先物は上値を抑えられているが、大きな調整には至っていない。NY原油先物は62ドル台を維持しており、高止まり状態。対ユーロでのポンド買いの動きもみられた。英CBI発表の小売関連指標が2018年9月以来の高水準に回復しており、好感された面もあったようだ。
ドル円は108円台前半での取引。序盤に米10年債利回りが1.58%台へと上昇する動きとともに、108.42レベルまで高値を伸ばした。その後は、ドル買い一服となったが、108.20台までと高値圏を維持している。欧州株や米株先物はやや上値が重いが大きな調整とはなっていない。米FOMC会合を今日明日に控えて模様眺めムードになっている。黒田日銀総裁会見からは相場に動かすような内容は見いだせなかった。
ユーロドルは1.20台後半での取引。序盤にはドル買い圧力に押されて、1.2057レベルまで安値を広げた。しかし、その後は買い戻しが入っており1.2080台へと反発。方向性に欠ける振幅となっている。ユーロ円は130円台後半での揉み合いのなかで、一時130.88レベルまで高値を伸ばしている。ただ、東京市場からの取引レンジは30銭程度と狭い。対ポンドではやや売られている。
ポンドドルは1.39台前半での取引。序盤はドル買い圧力に押されて1.3859レベルまで安値を広げたが、その後は上昇に反転。1.39台乗せから1.3917レベルまで高値を更新している。ポンド円は序盤に150.15近辺まで下押しされたあとは買いが優勢になり、高値を150.72レベルまで伸ばした。ユーロポンドでもポンド買いが優勢で、安値を0.8679近辺に広げた。コロナ対策の行動制限措置が段階的に解除されることが期待されたほか、英CBI発表の小売関連指標が2018年9月以来の高水準を回復したことが好感された。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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