ハネウェルが下落 航空宇宙、エネルギー事業が依然苦戦=ダウ採用銘柄
コングロマリットのハネウェルが下落しておりダウ平均を圧迫している。1-3月期決算(第1四半期)を発表しており、1株利益、売上高とも予想を上回った。ただ、主力の航空宇宙部門の売上高は予想を下回っていた。また、通期の1株利益も予想を下回る見通しを示している。
航空宇宙およびエネルギー事業は2021年度の予想の下限に留まっており、パンデミックからの脱出に苦戦していることが示された。エネルギー企業が投資プロジェクトを延期しており、航空会社もパンデミック前よりもまだ旅客数は少なく、完全に回復はしていない。
一方、倉庫のオートメーション化やビル改築部門の需要は高まっており、重要度が増している。同社のアダムチクCEOは声明のなかで、「一部の市場では急速な回復の有望な兆候が見られている」と述べていた。
今回の決算を受けてアナリストからは、「予想通りの内容でサプライズはない。スタンスも従来通りで、同社は将来の成長のための適度に良い基盤を保っている」と述べたうえで、株価が下がるような場面があれば、押し目を拾う戦略を推奨している。
(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.92ドル(予想:1.80ドル)
・売上高:84.5億ドル(予想:80.9億ドル)
航空宇宙部門:26.3億ドル(予想:28億ドル)
(通期見通し)
・1株利益(調整後):7.75~8.00ドル(予想:7.95ドル)
・売上高:34~34.8億ドル(従来:33.4~34.4億ドル)(予想:34.3億ドル)
(NY時間15:25)
ハネウェル 224.89(-4.37 -1.91%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
執筆者 : MINKABU PRESS
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