続落、コロナ再流行による景気回復の遅れを警戒=NY原油概況
NY原油先物4月限(WTI)(終値)
1バレル=64.60(-0.20 -0.31%)
ニューヨーク原油の期近は続落。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が前日比0.23~0.20ドル安。その他の限月は0.23ドル安~0.36ドル高。
欧州の一部などで新型コロナウイルスが根強く流行し、世界的な景気回復が遅れる可能性が高まっていることが重し。フランスやイタリア、ドイツで感染が拡大する兆候がある。アストラゼネカが開発したワクチンの接種を見送る国が多いことも景気見通しを悪化させている。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報では原油や石油製品の在庫が増加したものの、寒波後の復旧が続いているなかであまり材料視されていない。国際エネルギー機関(IEA)が発表した月報もほとんど手がかりとならず。
時間外取引で4月限は65.34ドルまで堅調に推移する場面があったが買いは続かず、通常取引開始を控えてマイナス圏へと失速した。その後は63.60ドルまで下げ幅を拡大。ただ、引けにかけては安値から切り返した。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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