ダウ平均はプラスに転じる 米国債利回り上昇でIT・ハイテクへの利益確定が続く=米国株前半
NY株式22日(NY時間12:49)
ダウ平均 31570.37(+76.05 +0.24%)
ナスダック 13651.93(-222.53 -1.60%)
CME日経平均先物 30100(大証終比:-70 -0.23%)
きょうのNY株式市場、序盤は売りが先行し、ダウ平均は一時200ドル超下落する場面がみられたが、中盤にかけてプラスに転じている。IT・ハイテク株はきょうもIT株中心に利益確定売りに押されている銘柄が多いが、景気に敏感な循環株への資金シフトの動きもみられ、ダウ平均をサポートしているようだ。
株式市場は米国債利回りの急ピッチな上昇を警戒し始めているとの声が多く聞かれる。バイデン大統領の1.9兆ドルの大規模な追加経済対策が早ければ3月にも実施される可能性がある中で、市場はインフレ期待を高めている。IT・ハイテク株など成長株にとっては長期金利の急上昇はマイナス。一方、循環株は素直に景気回復期待の風を受けており、きょうは航空キャリアやクルーズなどパンデミックで落ち込みが激しかった銘柄への買いが目立つ。
この日はラガルドECB総裁による「ECBは長期債の動向を注意深く見ている」との発言が伝わっていたが、今週はパウエルFRB議長の上下両院での議会証言が予定されており、市場では動向を注視しているようだ。FRBは慎重姿勢を堅持しており、そのスタンスに変更はないものとみられている。ただ、ラガルド総裁の発言もあり、FRBが米国債利回りの急ピッチな上昇をどう見ているのか、どの程度までなら容認するのか、それらについて何らかのメッセージが出るか注目している向きも多いようだ。
エネルギーや銀行、産業株が上昇の一方、IT・ハイテクや医薬品が下げが目立つ。そのような中、ナスダックは大幅安。
アルファベット(C) 2078.28(-22.86 -1.09%)
フェイスブック 260.51(-1.05 -0.40%)
ネットフリックス 536.73(-3.49 -0.65%)
テスラ 742.22(-39.09 -5.00%)
アマゾン 3191.50(-58.40 -1.80%)
エヌビディア 589.27(-7.79 -1.30%)
ツイッター 71.95(-0.34 -0.46%)
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス 325.15(+0.57 +0.18%)
メルク 74.26(-0.05 -0.07%)
マクドナルド 212.13(-0.11 -0.05%)
マイクロソフト 234.07(-6.90 -2.86%)
ホームデポ 277.72(-1.92 -0.69%)
ボーイング 218.32(+0.85 +0.39%)
ベライゾン 56.41(-0.05 -0.08%)
ビザ 208.60(+3.87 +1.89%)
ハネウェル 203.99(+0.43 +0.21%)
ナイキ 137.82(-4.20 -2.96%)
トラベラーズ 146.97(+1.06 +0.73%)
ディズニー 192.81(+9.16 +4.99%)
ダウ・インク 62.20(+1.81 +3.00%)
セールスフォース 241.77(-4.79 -1.94%)
シスコシステムズ 45.40(-0.28 -0.61%)
シェブロン 99.44(+3.64 +3.80%)
コカ・コーラ 50.54(+0.43 +0.86%)
ゴールドマン 316.80(+1.18 +0.37%)
キャタピラー 217.02(+7.11 +3.39%)
ウォルマート 136.78(-1.56 -1.13%)
ウォルグリーン 48.87(+0.01 +0.02%)
インテル 61.29(-1.72 -2.73%)
アメックス 135.90(+4.19 +3.18%)
アムジェン 233.09(+1.51 +0.65%)
アップル 127.01(-2.86 -2.20%)
P&G 126.74(-0.38 -0.30%)
JPモルガン 149.78(+1.76 +1.19%)
J&J 161.02(-0.95 -0.58%)
IBM 120.59(+1.60 +1.34%)
3M 176.06(-0.48 -0.27%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。