東京株式(大引け)=534円高で大幅続伸、最高値を連日更新し4万4000円台に突入
11日の東京株式市場はデータセンターや半導体関連株が株価指数を押し上げ、日経平均株価は連日で最高値を更新。終値は4万4000円台に突入した。
大引けの日経平均株価は前営業日比534円83銭高の4万4372円50銭と大幅続伸。プライム市場の売買高概算は19億929万株、売買代金概算は4兆9545億円。値上がり銘柄数は697、対して値下がり銘柄数は861、変わらずは61銘柄だった。
米オープンAIが米オラクル<ORCL>と3000億ドル相当のクラウド契約を締結したと海外メディアが報じた。東京市場ではデータセンター関連株への投資意欲を一段と喚起する方向となったほか、半導体関連株にも物色の矛先が向かい、値上がり銘柄数は全体の43%程度にとどまりながらも、日経平均は頑強な動きをみせた。後場の寄り付き後に一時4万4396円95銭まで上昇し、取引時間中の最高値も更新した。その後、日銀によるETF処分の検討に関する一部報道があって、一時4万4000円ちょうど近辺まで急速に伸び悩んだものの、終盤に持ち直した。自動車株や金融株、商社株は総じて安く、東証株価指数(TOPIX)は下げに沈む場面があったほか、東証グロース市場250指数は反落し、下落率は1%を超えて終了した。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が急騰し売買代金でトップとなった。アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>が買われ、フジクラ<5803>や任天堂<7974>が堅調推移。イビデン<4062>やJX金属<5016>、キオクシアホールディングス<285A.T>が値を飛ばし、良品計画<7453>や関西電力<9503>、三菱ガス化学<4182>が株価水準を切り上げ、サムコ<6387>や三菱総合研究所<3636>、三櫻工業<6584>が急伸。ANYCOLOR<5032>がストップ高となった。
半面、トヨタ自動車<7203>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、サンリオ<8136>が値を下げ、ファーストリテイリング<9983>や武田薬品工業<4502>が冴えない展開。伊藤忠商事<8001>やオリエンタルランド<4661>、TDK<6762>が軟調に推移し、MonotaRO<3064>とファーマフーズ<2929>が大幅安となった。
出所:MINKABU PRESS

執筆者 : MINKABU PRESS
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