東京株式(大引け)=284円高、米経済対策への期待再燃で3日続伸
3日の東京株式市場は買い優勢の地合い。日経平均は前場伸び悩む場面はあったものの、その後は再び次第高の展開で2万8600円台で引けた。
大引けの日経平均株価は前営業日比284円33銭高の2万8646円50銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は13億7438万株、売買代金概算は2兆7863億1000万円。値上がり銘柄数は1593、対して値下がり銘柄数は522、変わらずは76銘柄だった。
きょうの東京市場は前日の欧米株市場が軒並み高に買われたことを受けてリスクオンの流れが継続、景気敏感株をはじめ広範囲に買いが流入し、日経平均は戻り足を強めた。米国では個人投資家による投機的売買への警戒感が後退したほか、バイデン政権が打ち出した1兆9000億ドルの追加経済対策について、民主党が単独で成立させる手続きを進めていると報じられ、これが買い安心感につながった。日経平均の上げ幅は朝方に300円を超える場面はあったが、その後はいったん伸び悩んだ。しかし、後場に入ると上値指向を強め前場の高値近辺まで再浮上した。業種別では空運株や海運、陸運のほか百貨店株などコロナ禍で落ち込んだ業態への買い戻しが活発化した。一方で、半導体や電子部品株などが利益確定売りに押された。全体売買代金は厚みが加わり2兆8000億円近くまで膨らんだ。
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が堅調だったほか、トヨタ自動車<7203>、デンソー<6902>なども買いを集めた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも物色人気。EPSホールディングス<4282>、MonotaRO<3064>が値を飛ばし、三菱自動車工業<7211>も商いを伴い大幅高に買われた。タカラスタンダード<7981>、THEグローバル社<3271>も高い。ミツバ<7280>、フタバ産業<7241>なども買われた。
半面、日本電産<6594>が値を下げ、エムスリー<2413>が安く、村田製作所<6981>、TDK<6762>なども売りに押された。レーザーテック<6920>も下落した。日本ユニシス<8056>が値下がり率トップに売られ、テクノプロ・ホールディングス<6028>、シンフォニア テクノロジー<6507>などの下げも目立った。エフ・シー・シー<7296>も下落した。
出所:MINKABU PRESS
執筆者 : MINKABU PRESS
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