「ドル/円、レンジ相場継続」 外為トゥデイ 2021年1月20日号
目次
▼19日(火)の為替相場
(1):日本株上げ幅拡大 円売り優勢
(2):独ZEW期待指数 前月から上昇
(3):イエレン氏 「大胆な行動」を
(4):コンテ伊首相信任 政権存続の可能性高まる
19日(火)の為替相場
期間:19日(火)午前7時10分~20日(水)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム
(1):日本株上げ幅拡大 円売り優勢
日本株が上げ幅を拡大する中、豪ドル/円などのクロス円を中心に円売りが優勢となった。ドル/円は、米長期金利が財政支出拡大観測を絡めながら上昇した事も追い風となった。
(2):独ZEW期待指数 前月から上昇
独1月ZEW景況感調査(期待指数)は61.8と市場予想(59.4)を上回り、前月(55.0)から上昇した。なお、ユーロ圏1月ZEW景況感調査も58.3と、前月(54.4)から上昇した。
(3):イエレン氏 「大胆な行動」を
次期米財務長官に指名されているイエレン前米連邦準備制度理事会(FRB)議長が上院財政委員会の指名公聴会に出席。「最優先課題はできるだけ早く米経済に追加救済を施す事だ」などと述べて、財政面での「大胆な行動」を議員に呼び掛けた。その他、為替政策については「ドルの価値は市場が決めるべきだ」「米国は経済的利益のために弱い為替相場を求めない」と表明した。
(4):コンテ伊首相信任 政権存続の可能性高まる
前日の下院に続き上院で行われたコンテ伊首相の信任投票は賛成多数で可決。解散総選挙を回避して政権が存続する可能性が高まった。
19日(火)の株・債券・商品市場
外為注文情報
【情報提供:外為どっとコム】
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本日の見通し
ドル/円の見通し:レンジ相場継続か
昨日のドル/円は前日比+0.2%程度の小幅高。米国の財政支出拡大に対する期待が高まり世界的に株価が上昇する中で円売りが優勢だった。ただ、リスクオンのドル売り圧力も根強く、104円台に乗せると途端に上値が重くなった。
なお、本日は米国でバイデン氏が第46代大統領に就任する。日本時間26時から首都ワシントンで就任式・宣誓式が予定されているが、暴動やテロに備えた厳戒態勢が敷かれるなど異例のムードの中で執り行われる。大きな混乱なく式典を終えられれば、市場のリスクオン地合いは継続する事になろう。ドル/円はドル安と円安の綱引きになりやすく、直近のレンジである103.50-104.40円を抜けるのは難しそうだ。
注目の経済指標
注目のイベント
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