【これからの見通し】週明けの株式市場は堅調、ポンド買い優勢 期待ムード
【これからの見通し】週明けの株式市場は堅調、ポンド買い優勢 期待ムード
週明けは東京市場が勤労感謝の日で休場となるなかで、アジア株、米株先物などが堅調に推移している。このところ毎週のように週明けにウイルスワクチン開発関連の好ニュースがでてくることもあって、市場には期待感もあるようだ。
為替市場では緩やかなドル安の動きを示している。そのなかでは、ポンドドルが1.33台乗せと堅調だ。先週には英国とEUとの貿易交渉がきょうにでも合意に至るとの観測報道が流れていた。足元ではまだ双方に隔たりがあるとの認識となっているが、合意に向けて少しずつでも進展はあるようだ。ワクチン開発とともに英欧の合意への期待感もリスク警戒感一服につながっているもよう。
また、今週水曜日には第3四半期の米GDP改定値が発表される。現時点での市場予想は前期比年率33.1%と速報値と同水準となることが見込まれている。この発表を控えて週明けのマーケットは、突発的な報道に対する反応以外では積極的な売買は手控えられそうだ。
この後の海外市場で発表される経済指標は、英欧米などのPMI指標が目白押しとなる。ドイツPMI・速報値(11月)、フランスPMI・速報値(11月)、ユーロ圏PMI・速報値(11月)、英PMI・速報値(11月)、米PMI・速報値(11月)などで、いずれも製造業と非製造業がともに発表される。事前予想は先週時点よりも低い数字に変更されてきている。新型コロナ感染拡大を受けた行動制限措置の影響が重石となっており、経済活動の停滞が懸念されているようだ。
発言イベント関連では、シュナーベルECB理事、ベイリー英中銀総裁、ホールデン英中銀委員、サンダース英中銀委員、テンレイロ英中銀委員、バーキン・リッチモンド連銀総裁、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁、エバンズ・シカゴ連銀総裁などの講演やイベント参加が予定されている。米債券市場では、2年債と5年債の入札が実施される。
minkabu PRESS編集部 松木秀明
執筆者 : MINKABU PRESS
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