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欧州通貨安、英EU通商協議懸念に、新型コロナ感染拡大が重石

見通し 

欧州通貨安、英EU通商協議懸念に、新型コロナ感染拡大が重石

英国は本日協議に対する姿勢を発表。市場は延長を見込む動きも警戒感

ユーロ安、ポンド安、ドル高、円高
ドル円はレンジ取引の中、ややドル買い優勢に

【東京市場】ドル円安値から値を戻す

 ドル円は105円30銭前後で東京市場の取引を終えた。
NY市場で105円00銭台まで円高が進む展開。東京早朝にも同水準を付けたが、
105円の大台を割り込まずに値を戻した。午前中に105円30銭前後まで上昇した後、
105円20銭前後まで値を落としたが、下値しっかり感が強く、その後再び105円3.0銭前後に。
 ユーロドルは1.1750前後で推移。今日のEU首脳会議を前に上下ともに動きにくい面も。
早朝に123円50銭割れまで値を落としたユーロ円は、ドル円の戻りに合わせて123円70銭台まで。
 ポンドはEUとの通商協議を意識して神経質な動き。
昨日の海外市場でジョンソン首相が今日までとしたデッドラインを超えても協議継続との関係者からの観測が流れ
1.28台から1.3060台まで上昇。その後少し値を落として1.3020前後での推移が続いていたが、
海外勢が参加してくる時間帯になって1.3000を割り込む動きとなっている。

【ロンドン市場】欧州通貨安円買いドル買い

 ユーロドルが1.17台前半に値を落とすなど欧州通貨安ドル高
EU首脳会議が開催される中、英欧の通商協議の動向が不明で警戒感が広がった。
また、フランスが大都市圏での深夜の外出禁止、ロンドンでも制限を強化、
ドイツで一日当たり新規感染者数が同国での最高を更新など、
欧州での新型コロナウイルスの感染拡大の流れが目立っており、警戒感が広がっている。
ドル円はドル買い円買いの中で動きが限定的に。

【NY市場】ユーロドル一時1.16台に

 リスク警戒感からのドル高の流れが継続、ユーロドルが一時1.16台に値を落とした。
欧州通貨安が目立つ展開。新型コロナの感染拡大懸念が重石となった格好。
EU首脳会議については、協議延長期待が広がっているが
英政府が明日対応を表明と発表したことで、警戒感も出ている。

 ドル円はドル全面高基調の中でしっかり。ただ105円台半ば超えには慎重。

【本日の見通し】ドル円はもみ合い、欧州通貨の動きに注意

 ドル円はもみ合い、EU首脳会議、英EU通商協議動向に大きなサプライズがなければ
105円台でのレンジ取引が基本となりそう。
105円台半ばからの買いには慎重も、円高局面で105円台の大台を維持してのもみ合いとなったことで下値にしっかり感。
半ばを超える場面は十分にありそう。

 ただ、欧州動向次第の面が強い。
英国がEUの協議延長要請に対してどのような姿勢を示すのかがポイントに。
ハードブレグジットに一気に踏み切るという見方は低いが
リスクは意識しておきたい。この場合は一気のポンド売り、対ポンドを除くとユーロも売りが優勢となる可能性。
単純な延長ならば安心感も、条件を付けてくるようだと市場の反応が微妙に。

【本日の戦略】欧州状況にらむ

 週末を前に無理は禁物。状況によっては英国と欧州の状況変化が週末に生じる可能性もあり
週末越えのポジションは軽めに。
デイトレはドル円の押し目買いの流れも持ちすぎない。

※山岡和雅個人の見解です
為替や、その他いかなる商品について売買を推奨するものではございません

-+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《10/15 木曜日》
    ドル円  ユーロドル  ユーロ円
始値  105.17  1.1746  123.53
高値  105.49  1.1758  123.77
安値  105.09  1.1689  123.02
終値  105.45  1.1708  123.45
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《10/15 木曜日の主要株式指数》
前日終値 前日比
日経  23507.23 -119.50
DOW   28494.20 -19.80
S&P    3483.34 -5.33
Nasdaq  11713.87 -54.86
FTSE   5832.52 -102.54
DAX   12703.75 -324.31
—+—+—+—+—+—+—+–+–
《10/15 木曜日の商品市場》
NY原油先物11月限(WTI)(終値)
1バレル=40.96(-0.08 -0.19%)
NY金先物12 月限(COMEX)(終値)
1オンス=1908.90(+1.60 +0.08%)
-+—+—+—+—+—+—+—+—+-
《10/15 木曜日に発表された主な経済指標》

【豪州】
雇用統計(9月)09:30
結果 -2.95万人
予想 -4.0万人 前回 12.91万人(11.1万人から修正)(雇用者数)
結果 6.9%
予想 7.0% 前回 6.8%(失業率)

【中国】
消費者物価指数(9月)10:30
結果 1.7%
予想 1.9% 前回 2.4%(前年比)

生産者物価指数(9月)10:30
結果 -2.1%
予想 -1.8% 前回 -2.0%(前年比)

【日本】
第3次産業活動指数(8月)13:30
結果 0.8%
予想 1.5% 前回 0.1%(-0.5%から修正)(前月比)

【米国】
輸入物価指数(9月)21:30
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 1.0%(0.9%から修正)(前月比)
結果 -1.1%
予想 -1.2% 前回 -1.4%(前年比)

新規失業保険申請件数(10/04 – 10/10)21:30
結果 89.8万件
予想 82.5万件 前回 84.5万件(84.0万件から修正)(前週比)
結果 1001.8万件
予想 1055.0万件 前回 1118.3万件(1097.6万件から修正)(継続受給者数)

フィラデルフィア連銀景況指数(10月)21:30
結果 32.3
予想 14.8 前回 15.0

ニューヨーク連銀製造業景気指数(10月)21:30
結果 10.5
予想 14.0 前回 17.0

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《10/15 木曜日に発表された主なイベント・ニュースなど》

【豪州】
*ロウ豪中銀総裁
これまでの政策について検証を今後も続ける
合理的に出来ることを行っていくことを約束する
TFF拡大がさらなる金融緩和となっている
今後の緩和についての追跡が一つのキーポイントとなる
見通しではなく、実際の物価動向に重きを置く
持続的に物価がターゲットに向かうまで利上げを行わない
完全雇用に向けて進展以上のモノを見たいと考えている。
中小企業は大企業以上に痛手を受けている。
国際的に何が起こっているのかも重要な問題
追加緩和においては金融安定性のリスクも考慮する
少なくとも3年間は利上げを期待していない
今年の第4四半期、世帯収入が減少する可能性がある
財政の経済へのさらなる支援を歓迎する
追加緩和について理事会が決定していることはない
政策金利(OCR)を現行の0.25%から0.1%に引き下げる可能性がある
雇用支援のために、現行の3年物だけでなく5-10年物国債の買い入れを行うかどうかが問題
豪10年物国債利回りは多くの国よりも高い
政府は雇用に焦点を当てた予算を作成。
回復を進めるに十分な予算がある

【英国】
*英首相報道官
対EU交渉担当フロスト氏は通商協議の状況を首相に報告した。
英国はEUからの結果を待っており、英国の次の段階の設定に反映させる。
英国は引き続きEUとの合意を望んでいる、それが我々の目標だ。

【ユーロ圏】
*ラガルドECB総裁
全ての措置を必要に応じ調整する用意ある。
政策支援を時期尚早に縮小しないことが重要。
為替を含め、すべてのデータを注意深く見ている。
 
*EU首脳
対英関係の結論を採択。
英国に合意に向けた必要な動きを取るよう要請。
バルニエ首席交渉官に英国との交渉継続を要請。
英国との貿易交渉を今後数週間継続することを要求。

【米国】
*トランプ大統領
景気対策規模の1.8兆ドル超への引き上げに意欲。
我々は都市封鎖を再開していない。
我々は元気だ。
自身は数多くの検査を行っているが、毎日ではない。

*バーキン・リッチモンド連銀総裁
企業はなお設備投資に慎重になっている。
FRBが、インフレが緩やかにオーバーシュートすると見込むまで金利は低い。
不確実性が軽減され、雇用や投資が促進されることを願う。

+—+–+—+—+—+—+—+—+–+–
《本日予定されている主な経済指標》

【韓国】
失業率(9月)8:00
予想 3.7% 前回 3.2%

【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者物価指数・確報値(9月)18:00
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
予想 -0.3% 前回 -0.3%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.2%(コア・前年比)

ユーロ圏貿易収支(8月)18:00
予想 N/A 前回 279億ユーロ(季調前)
予想 180億ユーロ 前回 203億ユーロ(季調済)

【米国】
小売売上高(9月)21:30
予想 0.8% 前回 0.6%(前月比)
予想 0.4% 前回 0.7%(自動車除くコア・前月比)

設備稼働率(9月)22:15
予想 71.8% 前回 71.4%(前月比)

鉱工業生産(9月)22:15
予想 0.6% 前回 0.4%(前月比)

企業在庫(8月)23:00
予想 0.4% 前回 0.1%(前月比)

ミシガン大学消費者信頼感指数・速報値(10月)23:00
予想 80.5 前回 80.4

対米証券投資(8月)17日5:00
予想 N/A 前回 108億ドル

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-☆-★-☆-★-☆-★-☆-

執筆者 山岡和雅

執筆者 : 山岡和雅|MINKABU PRESS 外国為替情報担当 編集長

1992年米チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)東京支店入行、ディーリングルームに配属され、外国為替ディーラーに。英ナショナルウェストミンスター銀行、RBS銀行などで10年以上外国為替ディーラーとして市場の最前線に。その後大手FX会社などで外国為替市場のアナリストとして個人向けの外国為替情報の配信業務に携わり、2016年3月から、みんかぶグループに参画。 (社)日本証券アナリスト協会検定会員

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