配当と自社株買いの制限措置延長も大手銀はしっかり=米国株個別
大手銀行株が上昇。FRBはきのう引け後に、大手銀に課していた配当金と自社株買いの制限措置を年末まで延長すると発表した。新型ウイルスへの対応に起因する経済の不確実性が続いている点と、銀行業界が資本を保全する必要性を理由に挙げている。既に自社株買い再開の可能性を示唆していた銀行もあり、市場の失望も警戒されていたが、きょうはしっかりとした動きで始まっている。
ゴールドマンがこれまで自粛していた人員削減を再開すると伝わったこともサポートとなっているのかもしれない。全従業員の1%に当たる400人を削減する計画だと伝わっている。ウェルズ・ファーゴやシティグループなども株価低迷や不良債権増加の見通しなどから人員削減の再開を決めており、JPモルガンもその方向で動いている。
(NY時間09:42)
JPモルガン 97.31(+1.04 +1.08%)
バンカメ 24.28(+0.19 +0.77%)
シティグループ 43.42(+0.31 +0.71%)
ウェルズ・ファーゴ 23.66(+0.15 +0.64%)
ゴールドマン 202.40(+1.43 +0.71%)
モルガン・スタンレー 48.71(+0.36 +0.74%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

執筆者 : MINKABU PRESS
資産形成情報メディア「みんかぶ」や、投資家向け情報メディア「株探」を中心に、マーケット情報や株・FXなどの金融商品の記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコンテンツなど幅広く提供しています。