クルーズ株の上げ目立つ アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ＝米国株個別

　きょうはカーニバル、ロイヤルカリビアンなどクルーズ株の上げが目立っている。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。クルーズ株は変曲点に接近していると指摘している。米疾病対策センター（ＣＤＣ）から運航禁止命令が出ており、その解除は第４四半期に再び延長される可能性は高い。しかし、同時にＣＤＣは、解除に向けた最新判断を示してくるものと期待され、それが買い戻しのきっかけになる可能性があるという。ＣＤＣからはポジティブなコメントが出ると予想しており、近い将来の運航再開を示唆すると期待しているようだ。

　それにより不確実性が取り除かれ、流動性に対する懸念も取り除かれるという。ＣＤＣが運航禁止を予想より長く延長したとしても、最悪の事態は既に通過していると指摘している。

　パンデミックと旅行に関連したリスクと不確実性は依然として残るものの、現在の株価はこれらのリスクを十分織り込んでおり、上昇余地は大きいという。

　目標株価も引き上げており、カーニバルは３１ドル、ロイヤルカリビアンは６８ドル、ノルウェージャンクルーズは２６ドルにそれぞれ引き上げた。

（NY時間15:01）
カーニバル　14.90（+1.16　+8.44%）
ロイヤル・カリビアン　64.59（+4.62　+7.70%）
ノルウェージャンクルーズライン　16.43（+1.80　+12.30%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美