CMEとナスダックが水先物取引を立ち上げへ
CMEグループとナスダックは年内に水の先物取引を立ち上げる計画だ。原油、大豆、銅などの原材料と並び、水を対象とする世界初の先物市場が誕生する。
CMEとナスダックの水先物に連動する水価格指数を作ったベルス・ウォーターのランス・クーガンCEOは「水は世界で最も重要なコモディティーで、それ以外は全て上場されている」とし、水先物は農家やメーカーなど水を大量に使用する需要家のほか、投資家のリスク管理ツールになるとの見方を示した。
水先物価格には、前週の米カリフォルニア州向け取引を反映させる。人口が多く、広大な農地を抱える同州は全米で最も水が不足している。水先物はドル建てで、単位はエーカーフット。広さ1エーカー(4046平方メートル)、深さ1フット(30.48センチメートル)の土地を覆うだけの水量(約32万5851ガロン=約1233キロリットル)が基準となる。
「ナスダック・ベルス・カリフォルニア・ウォーター指数」によると、先週の水価格は1エーカーフット=526.40ドルと、初夏に比べて約25%下落した。2月にはカリフォルニア州が干ばつに見舞われたため3倍に跳ね上がっていた。ナスダックとベルスは、2018年10月に同指数を立ち上げた。
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執筆者 : MINKABU PRESS
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