ペンが下落 ボイドが買収の意向と伝わる 買収資金を確保できるか疑問視＝米国株個別

（NY時間14:12）（日本時間03:12）
ペン＜PENN＞　19.56（-0.48　-2.40%）
ボイド・ゲーミング＜BYD＞　53.44（+0.76　+1.44%）

　カジノ、オンラインゲームのペン・エンターテインメント＜PENN＞が下落。同業のボイド・ゲーミング＜BYD＞が同社に買収の意思を伝えたと伝わった。ロイター通信が関係者の話として報じた。ペン・エンタテインメントの評価額は負債を含めて９０億ドル以上という。

両社ともコメントに応じていないほか、スポーツ・ネットワークＥＳＰＮを通じて同社と提携関係にあるディズニー＜DIS＞もコメント要請に即座に応じなかった。
　
　ただ、株価は冴えない反応を示している。アナリストらはボイドが取引を成立させるために必要な資金を確保できるか疑問視している。金利が２０年ぶりの高水準にある中での大規模な取引である点を指摘した。

【企業概要】
＊ペン・エンタテインメント
　北米で、所有する施設およびオンラインを通じて、総合エンターテインメント、スポーツコンテンツ、カジノゲーム体験などを提供する。カジノ、オンラインゲーム、ライブレース、スポーツベッティング、デジタルスポーツコンテンツなどのエンターテインメントをオムニチャネルで提供する。

＊ボイド・ゲーミング
　ラスベガスやハワイその他でカジノなどの娯楽施設や宿泊施設と、ゴルフ場・レストランを運営する。米国とカナダでB2BおよびB2Cのオンラインカジノゲームビジネスを展開する。スポーツ賭博の施設運営とオンライン提供に取り組み、ハワイでは旅行代理店と、旅行関連保険のキャプティブ保険会社を保有・運営する。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美